車椅子安全診断

命と自立を守るために

あなたは、車椅子を安全に使えていますか?

車椅子の安全については、介護保険でレンタルされている方は事業所が定期的に点検とモニタリングに来てくれます。とても安心感のある制度になっていますよね。

ただ、それは製品としての安全性についての点検です。車で言うなら、定期点検のようなものです。しかし、それと事故を起こさないかは別問題です。安全運転をしなければ、いくら点検しても事故リスクが高い状態と言えます。

車椅子でも同じことが言えます。製品自体は問題なく使える状態に整備されていたとしても、正しい使い方をしなければ事故はなくならないのです。

では、もう一度伺います。

あなたは、車椅子を安全に使えていますか?

そもそも車椅子の安全な使い方はどこで習えばいいのでしょうか?

車ならば教習所で安全運転の仕方を習います。しかし、車椅子の教習所などありません。病院のリハビリである程度、習った方もいるかもしれません。介護保険では、多くの場合、福祉用具事業所が自宅に持ってきて簡単に説明して終わるのではないでしょうか。説明があったとしても、乗り降りする際のブレーキや、段差・坂道の介助方法程度ではないでしょうか。

それで運よく事故を起こさないケースももちろんあります。一方で、ちょっとした工夫で防げたのに。というケースも私はたくさん知っています。そこで、車椅子安全利用協会では日本で初めての車椅子安全診断を提供いたします。

車椅子安全診断は、車椅子の不適合や使い方による事故を予防することを目的としています。

写真合計4枚と問診票をお送りいただくだけで

  • 身体と車椅子の適合性に基づいた安全診断
  • 事故予防のための利用、介助方法についてのアドバイスシート

を提供いたします。

あなたやあなたの家族にこんなことはありませんか?

  • 今の車椅子に漠然とした不安を感じている
  • 転落、転倒等の事故を起こした
  • 背中やお尻などに褥瘡ができて治らない
  • 車椅子を自分でアレンジして使っている
  • いつもアームサポートにしがみついているので手が使えない
  • 車椅子に乗ると、すぐにベッドに戻りたがる
  • 体幹が傾いて、落ちそうになる
  • 姿勢が悪く、飲み込みがうまくできない
  • 適切な介助方法を知りたい
  • 適切な介助方法を誰かに教えたい
  • 独りで外出したい

ひとつでも心当たりのある方は、車椅子安全診断をお勧めします。

車椅子安全診断とは

車椅子の見た目は自転車に似ています。構造も自転車とあまり変わりません。人が座るための装置と、移動するための装置。それにブレーキが主な部品です。

車椅子の構造、それ自体はシンプルですが、障害者が“座ること”と“移動すること”を同時に成立させようとすることが車椅子の安全利用を難しくしているのです。障害の内容によって異なりますが、車椅子を必要としている方の多くは何らかの“座ることへの困難”を持っています。足の踏ん張りがきかない。身体が右へ傾く。背中が丸まってくる。自分で重心移動ができない。麻痺があって動かないし感覚がない。など。“座ることへの困難”を持っている人が、そのまま移動したり止まったりすることで、さらに姿勢は崩れやすくなります。だから、事故が起こりやすいのです。

本来ならば、“座ることへの困難”をある程度軽減した状態で“移動”を行うべきなのです。しかし、残念ながら“座ることへの困難”を軽減できているケースが極端に少ないのです。

また、車椅子ユーザーが自分でアレンジすることで非常に危険な状態を招いていることも少なくありません。例えば、座布団やクッションの重ね使い。介護保険の現場では頻繁に目にする使い方です。しかし、これはとても危険で、上に重ねたクッションごとユーザーが転落する事故がありました。本来、車椅子にはいくつもの安全設計がされていて、事故がおこりにくいように考えられています。車椅子は前方へお尻が滑り落ちないように、座面の前が後ろよりも2センチほど高くなっているのです。ですから、車椅子用のクッションを1枚で使用していたら、このような事故は起こらなかったのです。しかし、クッションを二枚重ねすることで、上のクッションの土台が不安定になり簡単にすべり落ちる構造を作ってしまったのです。こうしたユーザーのアレンジで事故を招くこともあります。

車椅子安全診断はこのような事故を防ぐために、今の車椅子の使い方・座り方にどんな事故リスクがあるのかについて診断するものです。

アドバイスシートの活用法

事故リスクがあることが分かっても、残念ながらそれを解消できるとは限りません。なぜなら、“座ることへの困難”を軽減するだけでなく、介助者、介助方法、住環境、使用目的など、いくつも考慮しなければならない要素があるからです。そして、これらの要素は時として、事故リスクを知りながらも最優先される場合もあるのです。

特に難しいのが住環境や介助者です。狭い日本家屋の廊下からトイレへ車椅子を入れるために、コンパクトであるという一点のみで車椅子を選ぶことがあります。本当なら、もっと“座ることへの困難”を軽減できる車椅子があるのです。しかし、日中10時間近く独りで過ごさなければならないユーザーにとっては、一人でトイレに行けることが最も重要だったのです。

このように、介護の現場では最優先されることが場合によって異なります。そのため、“座ることへの困難”がある状態のまま“移動”を安全に行うためはどのようにすればいいのか。それを具体的に提供するのがアドバイスシートです。

アドバイスシートは車椅子ユーザーが介助者や車椅子パートナーなどの支援者に、どのように介助して欲しいかを伝えるためにもお役立ていただけます。

車椅子安全利用協会では、車椅子の方が当たり前に外出できる社会を目指しています。そのための安全に介助できる車椅子パートナーの育成をしています。一方で、車椅子ユーザーにも「おまかせ」にしない「言葉」を持ってほしいと考えています。なぜなら、車椅子ユーザーと車椅子パートナーとは、一緒に幸福感を高め合う対等な関係であると考えているからです。ユーザーとパートナーの双方が、きちんと相手に貢献をする。そのための車椅子ユーザーの役割が、きちんと自分の意思を伝えることです。

もしあなたが初めてあった人に対して、「黙っていても、相手は当然自分を理解して、安全に、そして自分の希望通りの介助をするだろう」とすべてをお任せするなら、それは対等ではないかもしれません。介護保険のサービスを受けている方には、それが当たり前と思えるかもしれません。介護保険では、どのようなサービスをどのようなやり方で介助するか等、事業所内で細かく情報共有されているからです。そのため、初めてのヘルパーさんであっても、どのような介助が必要なのか、ある程度知っているのです。しかし、それも実は、サービス導入時に打ち合わせをしているだけのことなのです。

もちろん話ができない方もいらっしゃるでしょう。その場合は、あらかじめ紙に書いて持ち歩くといいかもしれません。もちろん、アドバイスシートをそのまま見せていただいてもいいでしょう。相手に伝われば方法は何でもいいと思います。

自分がどうしたいのか。何をどのように手助けして欲しいのか。自律するために意思表示は不可欠です。

自律するために。その道具としてアドバイスシートを活用していただければ幸いです。

プロフェッショナルによる診断

車椅子安全診断は、車椅子シーティングのプロフェッショナルが行います。シーティングとは、障害や病気のために一人では座れない人を座らせるための知識・技術のことです。シーティングのプロフェッショナルは主に、障害者のオーダー車椅子を作成する現場で活躍しています。車椅子とクッションや身体を支える部品などをコーディネートしたり、既製品の車椅子では座れない方には採寸や採型をして、その人のための車椅子を作ったりする仕事です。先に述べた“座ることへの困難”を軽減・解消させるのが、このシーティングなのです。残念ながら介護保険で福祉用具貸与事業所に必要な“福祉用具専門相談員”の資格ではそこまでの知識も技術も持ち合わせていないのがほとんどです。当協会では、現場経験のあるシーティングエンジニア、あるいはシーティングを実際に行ってきた理学療法士・作業療法士が、診断、アドバイスをいたします。

車椅子安全診断の流れ

  1 お問い合わせ・お申込み

  2 問診票をのお取り寄せ(郵送)

  3 問診票と写真の送付(メール、郵送)

  4 振込先のお知らせ

  5 振込確認後、約1か月程度で診断、アドバイスシートの送付

お気軽にお問い合わせください。090-7284-7047受付時間 9:00-17:00 [ 土・日・祝日除く ]

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